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外壁タイル打音調査|一般社団法人全国タイル業協会

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外壁調査

外壁タイル調査

タイル壁面に発生している不具合、特に浮き・剥離の有無を調査することは、建物の管理、あるいは建物の機能を維持する上で重要な事項です。外壁タイル調査では、タイルの浮き・剥離を確実につかむこと、タイル表面に現れているさまざまな故障につながる事象を捉えることを目的としています。そのため、目視による注意深い外観の観察すなわち外観の目視調査と、打音調査によるタイルの浮き・剥離の調査の2項目を行います。

目視調査

タイル壁面全体を調査員の目で注意深く観察することにより、経年、地震動、施工不具合等のさまざまな要因によって引き起こされる異常が感知できます。異常と思われる現象を確認した場合はどのような形態で劣化・異常が発生しているかを図面上に写真を併用して記録していきます。

タイル壁面のさまざまな異常を示唆する現象には、
・ひび割れ(クラック)
・タイル面の欠け・欠損、浮き・剥離
・タイル面の膨れ、せりあがり(せりだし)
・白華(エフロレッセンス)
・錆水
等があります。

打音調査

打音調査は、鋼球やハンマーなどを転がす、あるいは叩くことでタイル壁面の内部の浮き・剥離を検知する方法です。鋭敏で精度の高い結果が得られることから、業界推奨の調査方法です。

全国タイル業協会では浮きと剥離を「陶片浮き」、「下地浮き」、「複層浮き」に分類しています。
浮きと剥離はほぼ同義語ですが浮きとは「タイルが壁面、床面に存在している状態で、打音により初めて剥離と分かる状態」をいい、剥離とは浮き及び剥落を含む「タイルが接着していないすべての状態」を言います。つまり、浮きは剥離に含まれます。

赤外線画像診断

赤外線サーモグラフィと呼ばれる熱画像赤外線カメラを用いた非破壊・非接触の調査方法です。剥離している個所では空気層ができ、この層が断熱層となるため、剥離していない個所に比べて日射による熱上昇が大きく、表面温度に差ができることを利用しています。

非破壊・非接触で診断ができ、簡便で容易である反面、デメリットもあります。
・日射の少ない日(曇天・雨天)、風の強い日には測定できない
・建造物や木の陰等の障害があると検出感度が低くなる
・仰角や測定面に対する角度が大きいと精度が低くなり、測定誤差が大きくなる
・隣接する建物からの反射などがあると、浮き・剥離を誤認することがある
などです。

全国タイル業協会会員が正しい診断ができる理由

全国タイル業協会は、平成22年9月に「既存建築物のタイル外壁の調査と調査結果判断について」を発刊し、タイル外壁の適切な調査と維持保全のため、その方法と結果判断及び対策についての考え方を整理しました。

打音調査技術者証サンプル.jpgまた、「外壁タイル打音調査実務マニュアル」を作成し、タイル及びその施工を熟知しているタイル施工業者が、「目視及び部分打音調査」と「全面打音調査」において、外壁タイルの調査を行う際の標準的な方法をまとめています。これらの資料を基に、会員企業に限定した座学講習会、実技講習会を定期的に実施することで、より高いレベルの診断業務を可能にしています。なお、調査を行う会員企業は全て、当会認定の「外壁タイル打音調査技術者証」を有した実務担当者が在籍しています。

 

調査後の修繕について

調査後の修繕費用については別途見積となります。

 

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